失楽園 – 沖縄戦が沖縄人に与えた結果

A final report on the effects of the Battle of Okinawa that I wrote for a 3rd year university reading and writing class.

「戦後」は、まだ終わっていない。どころか「戦争」さえ、まだ終わってはないのだ。
~ 案田武

 琉球諸島は長く豊かな歴史がある。しかし、この歴史の中で一番面白いイベントは今でも沖縄文民にも波紋を広げる沖縄戦という戦闘だったのだろう。

 沖縄戦が起こった場所は沖縄本島。沖縄の沖縄諸島での最大の島だ。1879年に明治政府に差し押さえられ、今現在の沖縄本島は百万以上の人で沖縄県のほとんどの人口を誇る。日本本土が鎖国によって封印された数世紀でも、沖縄は海外の船舶を迎えた。ゴンチャロフ・イワンというロシア人の筆者も沖縄にいた時間について「なんて素晴らしいところ!何て素晴らしい人々!私にとってこの地は待望の避難所。皆が思う存分平安と単純と実直な事と豊富な感じを発散する」と述べた。(Feifer)

 ところが、1945年にこの静かな諸島の水域周辺では雲行きが怪しくなってきた。日本の真珠湾攻撃の遺失後、第二次世界大戦に今まで参加しなかったアメリカは日本へ宣戦布告した。しかし、日本に侵攻するのは単純ではない。硫黄島で苦労して得た勝利の後、アメリカが日本本土に攻撃の火蓋を切る基地を探した。それは沖縄で探し当てた。

 アメリカ軍の兵士25万人含め、50万人のアメリカ人が沖縄水域に集まった。(Hanson p.20)しかし、日本はこの脅威的な軍事力を対立しないわけにはいかない。アメリカの侵略者を待っていたのは11万人の日本軍隊兵士だ。(Hanson p.25)1945年4月1日に戦闘が始まった。数で優勢な強力さと自信があるアメリカ人が、地形を探査せずに消耗戦を始めた。あいにく、アメリカ軍は日本軍隊の数と戦場の熟知だけではなくて、日本のために戦っていた兵士の考え方を過小評価してしまっていた。1945年には、日本はすでにこの戦争での勝利の事を諦めていた。しかしそれを隠すかのように、アメリカへは苦しい試練を与え続け、日本の政府との交渉による休戦を求めさせるために、出来るだけ多くのアメリカ人を殺す事を心がけていた。沖縄戦に参加した八原博通という日本陸軍大佐の言葉によると、「正直にいうと、沖縄で勝利する機会がなかった」。(Hanson p.21)彼の考えは正しかった。

戦闘の日本軍戦死者総数は20万6百56人だった。この中に12万2千2百28人の沖縄県出身者も含まれた。そのうち、9万4千人は一般県民だった。この数は当時の沖縄人口の3分の1を構成した。逆に、沖縄に進駐された日本帝国陸軍の日本兵の死者数は2万8千2百28人しかいなかった。(仲宗根 p.22)戦没者を占めたのは十字砲火を浴びた人だけではなかった。アメリカ軍に捕られたら拷問を受け、レープされるという事を日本の軍部から誤った内容で説得され、アメリカ人に恐れて自決した人も多かった。(仲宗根 p.300)

 また、日本政府は他に狙っていた事を成功させた。民族的統一の観念を使い、 沖縄人を闘いに加わせようと説得していても、敗北ですぐに沖縄を交渉の切り札のように使い、日本本土に数多くの軍兵を置く事を防ぐため、アメリカに島を渡す事までも提案した。結局、日本政府は2万6千人のアメリカ兵士を沖縄に進駐させた。島は次の27年間程アメリカの政権下だった。(Feifer)

 沖縄人にとって不運だったのは、沖縄を占領する連合国軍から、「軍事基地は沖縄にある」変わりに「沖縄が軍事基地である」ように見られた。沖縄本島はベトナム戦争で出撃拠点に使われた。よって、交戦で用いるための核兵器が沖縄に置かれているという噂もあった。中国共産主義政権がアメリカに脅えたら、沖縄は潜在的標的になる事への不安も新たに生じた。(Mori)

 時は流れ、戦後神経がすり減りそうな事件が起きた。12歳の女の子が3人のアメリカ軍の兵に襲われ、レイプされたのは1995年のことだった。この事件は米軍基地反対の抗議活動に火を付けた。6万〜8万5千人の沖縄人が島に米軍の兵力削減を求めるために集まった。(Holley)しかし、このレープ事件はまれな事件ではなかった。沖縄警察によると、1972年から米軍人は日本人に対して殺人や痴漢行為など、5千件近くの罪を犯してきた。(Feifer)

 今日、アメリカ軍隊と日本の政府のもとで苦しんだ沖縄の人々は、まだ他国の争いから自分を取り戻すために戦っている。自分の領土内から外国軍の撤退でやっと沖縄戦の波紋が消え、平安の島を残すことだろう。

参考文献

• Feifer, George. “The Rape of Okinawa.” World Policy Journal Vol. 17 Issue 3 31 December 2000.

• Hanson, Victor Davis. Ripples of Battle : How Wars Fought Long Ago Still Determine How We Fight, How We Live, and How We Think. Westminster, MD: Doubleday Publishing, 2003.

• Holley, David. “GI Pleads Guilty to Rape of Japanese Schoolgirl.” Los Angeles Times. 7 November 1995.

• Mori, Kyozo. “Two Ends of a Telescope: Japanese and American Views of Okinawa.” Japan Quarterly, 15:1 (1968:Jan./Mar.) p.17

• Onishi, Norimitsu. (2007). Japan to Amend Textbook Entries on Okinawa’s Wartime Suicides. New York Times, 9.

• 仲宗根政善(1974)『沖縄の悲劇』東邦書房